投資銘柄分析Vlog

銘柄分析を中心に、決算やIRの分析、オススメの本、投資のライフハックなど書いていきます。趣味は写真、読書、旅行、ゲームです。趣味のこともたまに書きます。”V”logは、Victoryにかけてみました。

【銘柄分析】2483_翻訳センター

投資家のハッピーです。今日は【2483】翻訳センターについて調べたことを書きます。

まとめ

最初にまとめを書きます。

  1. 自動翻訳ではできない、”高度な翻訳”で強み。
    小規模事業者が大多数な業界であるため、今後シェアを独占していける余地がある。翻訳市場は約2800億円。
  2. 上場している企業は翻訳センターのみで最大手。
    約80語に対応。翻訳登録者を柔軟に活用し人材確保の面も安心。
    小規模な業者では対応しにくいマイナー言語にも対応できる。
  3. 5/10現在の株価は2115円。PERは13.44倍。
    19年3月期の四季報予想EPSは「172.15円」(分割考慮)
    PERを仮に15倍とすると、2582円。20倍で3443円。
  4. 今日発表されるであろう、次の中期計画に注目 

出会い

投資の勉強を始めた2013年に気になっていた銘柄です。その後オリンピック関連で一時急騰していました。今は株価が下がり、PERが12倍だったことや、四季報で来季以降の業績予想がよかったため再調査しました。今は割安〜適正だと思います。

 

銘柄分析

では順番に分析していきます。

 

1.ビジネスモデル

写真)会社説明会資料より

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 会社説明会資料を読むと、翻訳センターのことがとてもわかりやすかったです。

 翻訳市場は約2800億円で、小規模事業者が大多数な業界です。 医薬、特許、法務などでは正確な翻訳が必要です。翻訳センターはこの高度なレベルの翻訳ができるのが強みです。

機械による自動翻訳の技術が進んでいますが、「日常会話レベル」またはその上の「業務使用レベル」までは言っても、この「100%の正確さが求められる」翻訳までにはまだまだ時間がかかると思っています。

ぼくは日本語を含め4ヶ国語を使うことができます。業務使用可能レベルの言語もありますが、さすがに医薬、特許、法務レベルでは話せません。

また、日本語は英語・スペイン語・フランス語といった世界の主要言語と比べ難しい言語と言えます。

日本語の特徴を述べます。

  1. ひらがな、カタカナ、漢字がある。
  2. 主語、動詞、目的語の順番を入れ替えても通じるので、自由度が高すぎる。
  3. 主語を省略することができる。
  4. 単語毎にスペースを空けない。

これらの理由で日本語は、言語の中でも難しい分類になります。機械翻訳でも”100%正確”な翻訳はまだまだできないと考えています。

 

サミットが通訳者なしでデバイスだけで行われたり、

ほとんどの上場企業の社用語が英語になったり、

小学校の高学年から授業が全部英語で行われたり、

こんな社会が来るまで、まだまだ拡大余地があると考えています。シェアもまだ3.6%なので伸びしろがたっぷりあります。

写真)会社説明会資料より

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 機械翻訳により「日常生活レベル」や「業務使用レベル」まではいけると思いますが、その頃になると、むしろ他業者が生き残れなくなり、翻訳センターが市場を独占しやすい環境になっていると思います。人材獲得についても、柔軟で多様な働き方ができる仕組みになっていると思います。機械翻訳にも投資しており、これらの理由から機械翻訳の進化と共存していける企業だと考えています。

 

 

2.業績

写真)Yahooファイナンスより

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 この画像のように、売上高も利益もほぼ右肩上がりと言えます。セグメント別にみたとき、コンペンション事業は17年3月期に特需があったため、今期予想は下がっています。しかし、全体として売上高を伸ばしており、主力の翻訳事業がうまくいっています。来季以降コンペンション事業に需要があった際、業績に期待できます。

 

写真)ブリッジレポートより

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3.財務

自己資本比率が70%と高く、有利子負債「0」。特に問題はなくよい財務だと考えます。

 

4.計画の進捗率

ここは少しだけ気になるところでした。今期が中期計画の最終期であり、売上高110億円を目指しています。四季報予想では、106億円と少し届かない予想になっています。利益に関してはクリアできる予想です。

次の中期計画が楽しみです。

 

5.バリュエーション

5/10現在の株価は2115円なので、PERは13.44倍です。先月までギリギリ2000円を下回る水準でした。19年3月期の四季報予想EPSは「172.15円」(分割考慮)

PERを仮に15倍とすると、2582円。20倍で3443円。

 

戦略と戦術

戦略

  • ビジネスモデルが魅力的で、シェアを独占できる可能性がある。
  • 中期〜長期で持てる銘柄。
  • PERが20倍以上や、急騰した際には売却する。

戦術

本日、おそらく新しい中期計画がでます。その結果をみて判断します。また、過去にオリンピック関連銘柄として注目されたことがあるので、いいIRがあったときには反応がでやすいと考えています。

 

 

結び

一番に自分が調べたことの整理としてブログを書いています。また、これまでアウトプットをしてこなかったので、アウトプットのスキルを向上させるためにも書いています。

「こういうところはチェックしましたか。」

「このところについてどう思いますか。」

などコメントお待ちしています。他の投資家の方と、一緒に成長できればと思います。

*売買は自己判断および自己責任でお願いします。